立冬 国の特別天然記念物タンチョウ 畑で餌をついばむ 北海道

立冬の8日、北海道鶴居村では、国の特別天然記念物のタンチョウが刈り取りを終えた畑で餌をついばむ姿が見られました。

道東の鶴居村は、8日朝の最低気温が1.8度と平年より3.6度高くなり、比較的暖かい立冬となりました。

刈り取りを終えたトウモロコシ畑では、午前8時前、およそ15羽のタンチョウが長いくちばしで落ちている実をついばんでいました。

タンチョウは、ふだんは湿原にいる小魚や虫などを餌にしていますが、冬の間は少なくなるため人里に現れるようになるということです。

60代の女性は「まだ少し残った紅葉が朝日に照らされていて、その中にいるタンチョウはとてもきれいでした」と話していました。

一方、道東では、別海町で見つかったタンチョウの死骸から7日、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが確認されました。

環境省によりますと、このため、鶴居村でも、
▽今月16日以降に始める予定だった給餌場での餌やりを23日以降に遅らせるほか、
▽周辺に消毒マットを置くなど、感染防止対策をとるということです。