日本プロサッカー選手会 Jリーグ秋春制への移行条件付きで賛成

Jリーグや海外のリーグなどでプレーする日本選手が加入する日本プロサッカー選手会は、Jリーグが検討しているリーグ戦を秋からの開催とする「秋春制」への移行について、条件付きで賛成すると発表しました。

Jリーグは、現在、2月ごろに開幕して12月ごろにシーズンを終える日程でリーグ戦を行っていますが、ヨーロッパの主要リーグで、秋に開幕し春にシーズンを終える日程が採用されていることなどを踏まえ、「秋春制」への移行を前向きに検討する方針を各クラブに伝えています。

これについて日本プロサッカー選手会は、臨時総会で決議した選手会としての考え方を8日、公式ホームページで発表しました。

この中で選手からは「ファン、サポーターにもっとハイレベルな試合を見せたい。日本の夏が厳しい気候になる中でも年間を通じて試合クオリティーを維持したい」という意見が最も多く寄せられたなどとして、ヨーロッパの主要リーグなどと開幕時期をそろえることは意義があるとしています。

一方、冬の時期は寒冷地でのスタジアム観戦に影響が出るのではないかなどといった懸念が出ていることを踏まえ「ファン、サポーターの観戦環境など、懸念される点がカバーされるのか継続した協議が必要と考えている」として、寒冷地での環境整備や移行期のスケジュールには課題が残っているとしています。

そのうえで「雪国対策などの重要な課題について引き続きJFA=日本サッカー協会やJリーグと協議することを前提に、納得できる解決策が見いだせるのであれば基本的に賛成と考えている」として選手会としては条件付きで賛成するとしています。

「秋春制」をめぐっては反対の立場のクラブもあり、Jリーグはクラブの経営にどのような影響があるかなどの検討を本格的に進め、年内に結論を出す方向で議論を加速させるとしています。