立冬も…富士山の雪化粧消える 季節外れの暑さなどでとけたか

8日は二十四節気の「立冬」で暦の上では冬となりましたが、富士山の山頂で見られた雪化粧が消えてしまっています。気象庁はここ数日の季節外れの暑さなどにより、ほとんどの雪がとけたとみられるとしています。

気象庁によりますと、富士山の山頂付近の積雪がほとんどとけて無くなっているのが分かりました。

東日本では、今月に入って暖かい空気が流れ込んで気温が平年よりも高い状態が続き、特に7日は東京の都心で100年ぶりに11月としての最高気温を更新するなど記録的な暑さとなりました。

富士山の山頂でも平年より気温の高い状態が続き、今月5日から7日にかけては3日連続で最高気温が氷点下にならず、7日は4.1度と平年と比べて8.1度高くなりました。

富士山の山頂で11月に最高気温が3日以上続けて氷点下とならなかったのは、1932年に統計を取り始めてから7回目です。

また、ふもとの山梨県山中湖村では7日の最高気温が25.2度と11月として初めて夏日を観測したほか、静岡県御殿場市でも今月2日に最高気温が24.3度と11月としては初めて23度を超えるなど、記録的な気温となっていました。

気象庁によりますとここ数日の季節外れの暑さや、6日から7日にかけて前線が通過した際、山頂で雪ではなく雨が降った影響で、積もっていた雪がとけたのではないかとみられるということです。