そば打ち5段 78人の達人が腕前競う 初の全国大会 東京 港区

全国でアマチュアのそば打ちの達人に認定されている人たちが、その腕前を競う大会が8日、東京 港区で開かれました。

この大会は、日本のそば文化の継承などに取り組んでいる民間の団体が主催して、今回、初めて開かれました。

東京 港区の会場には、団体が認定するそば打ちの段位でトップレベルの5段を取得した18の都道府県の49歳から89歳までの78人のそば打ち達人が参加しました。

大会は午前と午後に分かれて行われ、そば打ちの姿勢や技術など5項目を10人の審査員が採点しました。

競技が始まると参加者たちは、一斉にそば粉をふるいにかけて、こね鉢に入れたあと水を回し入れ、力いっぱいこねていきました。

そして審査員が見つめる中、そば粉を練り上げてできたそば玉を麺棒でのばしたあと、手際よく包丁で切ってそばを仕上げていました。

参加者の中で最高齢の北海道の89歳の男性は「一つとして同じものができないのが、そば打ちの魅力です。これからもそばを打ち続けたい」と話していました。

また、同じ北海道から参加した70代の女性は「緊張して思うようにできませんでしたが、楽しくそばを打つことができました」と話していました。

大会を主催した一般社団法人全麺協の中谷信一理事長は「コロナ禍もあけて、ようやく対面でそば打ちができるようになりました。そば打ちは、人と人をつなぐツールだと思います。若い人にもそば打ちの魅力を伝えていきたい」と話していました。