アメリカ イスラエル軍によるガザ地区占領に反対を強調

アメリカ・ホワイトハウスの高官はイスラエル軍が地上侵攻を進めるパレスチナのガザ地区について、戦闘終結後にイスラエル軍が占領することに反対する姿勢を改めて強調しました。

イスラエルのネタニヤフ首相は6日、アメリカのABCテレビのインタビューで、戦闘終結後のガザ地区について「イスラエルは無期限で、安全保障全般の責任を担うことになる」と述べ、詳しいことは明らかにしなかったものの関与を続ける考えを示しました。

これについてアメリカ・ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は7日、記者会見で戦闘終結後のガザ地区の統治などをめぐってイスラエル側と活発に議論しているとした上で「ネタニヤフ首相の発言の内容や『無期限』の意味については首相自身に語ってもらえればと思う」と述べるにとどめました。

ただ「われわれはイスラエル軍によるガザ地区の占領を支持しない」と述べました。

アメリカのバイデン大統領は、これまで、ガザ地区を実効支配するハマスの排除を支持する一方、イスラエル軍が1967年の第3次中東戦争の時と同じように、ガザ地区を再び占領することについては反対する姿勢を示していて、今回、アメリカの立場を改めて強調した形です。