和歌山~高知の緊急地震速報 観測網拡張工事終了 通常運用再開

南海トラフの地震活動の観測網を拡張する工事の影響で、気象庁は今月20日までの間、和歌山県から高知県にかけての沖合で地震が発生した場合、「緊急地震速報」の発表が遅れる可能性があるとしていましたが、工事が早く進んだことから7日から通常の運用を再開しました。

気象庁によりますと、南海トラフの地震活動を監視する防災科学技術研究所の観測網の拡張工事に伴って、和歌山県から高知県の室戸岬にかけての沖合に整備されている地震計と水圧計のデータが、先月25日から配信されなくなっていました。

これに伴って気象庁は今月20日までの間、この海域で地震が発生した場合に「緊急地震速報」の発表が最大で13秒程度遅くなる可能性があるとしていました。

工事は当初の予定より早く進み、気象庁は7日午後3時から観測データを「緊急地震速報」に活用する通常の運用を再開したと発表しました。