NTT島田社長が陳謝 西日本子会社の個人情報900万件不正流出で

NTT西日本の子会社で元派遣社員がおよそ900万件の個人情報を不正に流出させた問題で、NTTの島田明社長は7日の会見で、「ルールはあったが実際のガバナンスが効いていなかった」と述べて陳謝しました。

NTT西日本の子会社では先月、コールセンターシステムの運用保守を担当していた元派遣社員が2013年から10年近くにわたって自治体や企業などが保有するおよそ900万件の個人情報を不正に流出させたことが明らかになりました。

これについてNTTの島田明社長は7日の決算発表の記者会見で、「お客様情報の流出について誠に申し訳なく思っている。流出を防ぐためのルールはあったが、実際のガバナンスが効いていなかったことは非常に反省している」と述べて陳謝しました。

NTTグループでは、
▽USBメモリーなど記録媒体の使用禁止や、
▽データの流出を検知するソフトの導入をすでにルールとして規定していました。

島田社長は、再発防止に向けてグループ全体でこのルールを徹底させるとして、監査などの内部統制を強化する考えを示しました。

この問題をめぐっては、警察が不正競争防止法違反の疑いで捜査を進めています。