福島県 内堀知事 “国を挙げて風評対策を” 西村経産相に要望

福島県の内堀知事は7日都内で、西村経済産業大臣と会談し、東京電力福島第一原発の処理水の放出を受けた、中国などによる日本産水産物の輸入規制の撤廃に向けてさらなる働きかけを行うなど、国を挙げて風評対策に取り組むよう、改めて要望しました。

福島県の内堀知事は7日午後、都内の経済産業省を訪れ、西村大臣と会談しました。

この中で、内堀知事は、福島第一原発にたまる処理水の放出に関連して、
▽地元関係者の立ち会いのもと海水のモニタリングを行うなど透明性の高い安全対策を講じることや、
▽中国などによる日本産水産物の輸入規制の撤廃に向けてさらなる働きかけを行うなど、国を挙げて風評対策に取り組むよう改めて要望しました。

これに対し、西村大臣は「処理水の放出はすべてのデータを公表し、安全性を確認しながら進めているが、それでもさまざまな影響が出ている。政府の1007億円の予算をしっかりと活用し、漁業者や水産加工の皆さんに寄り添いながら対応したい」と述べ、引き続き県と連携して対応していく考えを示しました。