中国 10月の輸出額 去年同月比6%余減少 6か月連続のマイナス

中国の先月の輸出額は、ヨーロッパや東南アジア向けが大きく減ったことで、去年の同じ月と比べて6%余り減少しました。輸出が減少するのは6か月連続で、景気回復に向けた重荷となっています。

中国の税関当局が7日発表した10月の貿易統計によりますと、輸出額はドル換算で去年の同じ月と比べて6.4%の減少となりました。

減少幅は前の月から拡大し、6か月連続でマイナスとなりました。

これは、主要な貿易相手のヨーロッパや東南アジア向けが大きく減ったことや、アメリカ向けも減少したことが主な要因で、品目別では、パソコンや衣料品などが減少しました。

一方、10月の輸入額は、原油や鉄鉱石など、資源関連の輸入が増えたことから、去年の同じ月と比べて3%増え、8か月ぶりに増加に転じました。

中国では、不動産市場の低迷や雇用不安などを背景に、国内需要が力強さを欠く状況が続いていますが、輸出の減少が今後も続けば、企業の生産や投資などにも悪影響を与えるおそれがあり、景気回復に向けた重荷となっています。