台風12や13号の大雨被害 千葉と茨城の5自治体 局地激甚災害に

ことし9月の台風12号や13号とその後、変わった低気圧による大雨で大きな被害を受けた千葉県と茨城県の5つの自治体について、政府は「局地激甚災害」に指定し、復旧にかかる費用の補助率を上げることを決めました。

内閣府によりますと、ことし9月に接近した台風12号、13号とその後、変わった低気圧による大雨で、川の氾濫による浸水被害や土砂災害が相次いだ千葉県勝浦市と鴨川市、長南町、大多喜町、茨城県日立市について、農地や農業施設などの被害の復旧にかかる費用の見込額が基準を上回ったとして、政府は7日の閣議で「局地激甚災害」に指定することを決めました。

これらの市や町では、復旧にかかる費用のうち、国からの補助率が引き上げられることになります。

大多喜町では道路や河川などの公共土木施設の復旧工事を行う際の費用も国の補助の割合がかさ上げされます。

「局地激甚災害」に指定する政令は今月10日に施行される見込みです。

一方、台風13号やその後の低気圧では福島県などでも被害が相次いでいて、内閣府は今後、農業や公共土木施設などの被害の復旧にかかる費用の見込額が確定した段階で、改めて検討するとしています。