岸田首相 持続的賃上げへ「政労使会議」11月中にも開催で調整

来年の春闘も見据えて、物価高を超える賃上げが中小企業なども含めて実現する環境を整えていきたいとして、岸田総理大臣は、政府と経済界、労働界の3者による「政労使会議」を、11月中にも開く方向で調整に入りました。

岸田総理大臣は先週、所得税の減税や企業の投資支援などを盛り込んだ新たな経済対策の策定にあたって、来年の夏には国民所得の伸びが物価上昇を上回る状態を確実に作り出したいと強調しました。

こうした中、政府関係者によりますと、岸田総理大臣は、政府と経済界、労働界の3者による「政労使会議」を、11月中にも開く方向で調整に入りました。

「政労使会議」の開催は、ことし3月以来で、経団連の十倉会長ら経済団体の代表や、連合の芳野会長などが出席する見通しです。

岸田総理大臣としては経済界や労働界との連携強化を図り、来年の春闘も見据えて、物価高を超える持続的な賃上げが、中小企業なども含めて実現する環境を整えていきたい考えです。

公明 山口代表「物価高に負けない賃上げを」

公明党の山口代表は7日、記者会見で「政労使の会議が月内にも開催される方向だ。物価高に負けない賃上げを実現するための流れを作っていくべきだ」と述べ、政労使会議をきっかけに物価高を超える賃上げの実現に向けて取り組みが加速することに期待を示しました。