ChatGPTの最新技術を発表 “一度に扱えるデータ量大幅増”

生成AIを開発するアメリカの「オープンAI」は、ChatGPTを動かすための最新の技術を発表しました。一度の入力で扱うことができるデータの量を大幅に増やすなど能力を向上させたとしていて、生成AIをめぐる開発競争が一段と激しくなっています。

「オープンAI」は6日、サンフランシスコで初めて開発者向けの会議を開き、サム・アルトマンCEOが、ChatGPTを動かすための最新の技術「GPT-4 Turbo」を発表しました。

生成AIは、質問などを入力するだけで自然な文章で回答を作成できるのが特徴で、最新の技術では、一度の入力で扱うことができるデータの量を従来のおよそ16倍に増やしたほか、学習させているデータをことし4月までの情報に更新したということです。

また、用途にあわせて機能を改良したChatGPTを「GPTs」と呼び、11月後半にも、開発者がつくった「GPTs」を自由に販売できるようにするとしています。

このほか、アルトマンCEOは、生成AIの利用で課題となっている著作権の保護に関連して、会社がコストを負担して顧客を守る考えも示しました。

アメリカではグーグルやアマゾン、旧フェイスブックのメタ、それに起業家のイーロン・マスク氏が設立した新会社も生成AIの開発に力を入れていて、開発競争が一段と激しくなっています。