日本赤軍の元メンバー 和光晴生受刑者 服役中の刑務所で死去

日本赤軍の元メンバーで、およそ50年前のオランダ・ハーグの大使館占拠事件などで無期懲役が確定した和光晴生受刑者が、4日服役中の刑務所で死亡しました。

日本赤軍のメンバーだった和光晴生受刑者(75)は、昭和49年から翌年にかけてオランダ・ハーグのフランス大使館と、マレーシア・クアラルンプールのアメリカ大使館を占拠し、大使などを人質にとったうえ、警察官などに発砲して大けがをさせたとして監禁と殺人未遂の罪に問われ、平成21年に無期懲役が確定しました。

和光受刑者は、平成9年に潜伏していたレバノンで身柄を拘束され、その後、日本に送還され、逮捕・起訴されました。

関係者によりますと、和光受刑者はことし8月ヘルニアの手術を理由に服役していた徳島刑務所から大阪医療刑務所に移り検査などを受けていましたが、4日に死亡したということです。

「日本赤軍」とは

「日本赤軍」は、パレスチナの武装グループらと連携して数々の国際テロ事件を引き起こし、昭和47年にはイスラエルの空港でメンバーが自動小銃を乱射しておよそ100人の死傷者を出しました。昭和52年には日航機をハイジャックする「ダッカ」事件などを起こし、現在もメンバー7人が国際手配されています。