中国海軍空母「山東」戦闘機などの発着約570回 南シナ海へ航行

防衛省は、先月下旬から日本の南の太平洋で航行を続けてきた中国海軍の空母「山東」が、6日、南シナ海へ向けて航行したと発表しました。空母では5日までに戦闘機などの発着が合わせておよそ570回行われたということで、防衛省が警戒と監視を続けています。

防衛省によりますと、5日午後8時ごろ、中国海軍の空母「山東」など艦艇6隻が、沖縄県の宮古島の南およそ580キロの太平洋を航行しているのを海上自衛隊が確認しました。

「山東」などは、6日、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を航行し、南シナ海へ向かったのが確認されたということです。

防衛省によりますと、「山東」は先月28日から5日までの9日間太平洋を航行し、戦闘機やヘリコプターの発着が合わせておよそ570回行われたのが確認されたということです。

「山東」は2019年12月に就役した中国では初めての国産の空母で、防衛省は、中国が空母の運用能力の向上を図っているとみて分析を進めるとともに、警戒・監視を続けています。