実業団の陸上大会に資格のない4選手出場 うち1人は虚偽の申請

実業団のトップ選手が出場して、ことし9月に行われた陸上の大会に、出場資格のない4人の選手が出場し、このうち1人は虚偽の申請をしてエントリーしていたと、大会を主催する日本実業団陸上競技連合が発表しました。

日本実業団陸上競技連合によりますと、トップ選手が出場してことし9月に岐阜市で行われた全日本実業団選手権のあと、資格を満たしていない選手が出場していた可能性があるという情報が寄せられ、調査の結果、出場資格のない6人の選手が大会にエントリーしていたということです。

このうち4人は実際に大会に出場していて、中でも1人は虚偽の申請をしてエントリーしていたということで、日本実業団陸上競技連合は、この選手の実業団の大会への出場を暫定的に停止することを決めました。

このほかの5人については、標準記録などは満たしてなかったものの、申請時の記録は確認できるなどとして、大会へのエントリーを認め、記録の抹消などは行わない対応を取りました。

これによって大会の入賞選手などへの影響はないということですが、日本実業団陸上競技連合は「ご迷惑をおかけした関係者に深くおわびするとともに、資格審査体制の再構築などを行い、多重のチェックを行うことで再発防止を図りたい」としています。