ウクライナ軍 クリミアの造船所攻撃 ロシア側“艦船1隻損傷”

ウクライナ軍はロシアが一方的に併合した南部クリミアにある造船所をミサイルで攻撃したと明らかにし、ロシア側も艦船が損傷を受けたことを認めました。

ウクライナ軍は4日、ロシアの支配地域である南部クリミアのザリフ造船所を攻撃したと明らかにしました。

ウクライナ空軍の司令官はSNSで戦闘機からミサイルを撃ったことを明らかにし、フランスが供与した巡航ミサイル「SCALP(スカルプ)」の使用を示唆しました。

これについて、ロシアのメディアは5日、造船所に向けて15発の巡航ミサイルが発射され、このうち13発を迎撃したものの、ロシアの艦船1隻が損傷を受けたことをロシア国防省が認めたと伝えました。

ウクライナ側によりますとこの造船所には巡航ミサイル「カリブル」を搭載したロシア海軍の最新鋭の艦船が停泊していたとしていますが、どの艦船が被害が受けたかは明らかにしていません。

ウクライナ軍は9月にも南部クリミアの軍港都市セバストポリにある黒海艦隊の司令部を攻撃するなどこのところ、クリミアにあるロシア軍施設への攻撃を続けています。

一方、ウクライナ軍は3日、南部ザポリージャ州の集落にロシア軍によるミサイル攻撃があったことを明らかにしました。

ウクライナのメディアは、兵士を表彰する行事が行われていた会場にミサイルが着弾し、20人以上の軍関係者が死亡したと伝えています。