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阪神 日本一から一夜明け デパートでセールなど関西各地の動き

プロ野球・日本シリーズは第7戦で阪神が勝ち、38年ぶりの日本一を決めました。

一夜明けた6日、大阪のデパートでは日本一記念のセールが始まり、開店と同時に多くの買い物客でにぎわったほか、兵庫県尼崎市の商店街ではマジックナンバー「1」となっていたボードを「祝 38年ぶり 日本一」と貼り替えるなど、関西各地で日本一を祝う動きが広がっています。

目次

商店街の“マジック”ボード 日本一に貼り替え 兵庫 尼崎

尼崎市の尼崎中央三丁目商店街では、阪神の日本一へ向けたマジックナンバーを示すカウントダウンボードを独自に掲げていて、マジックナンバー「1」になっていた表示を貼り替える催しが行われました。

アーケード内には多くのファンが集まり、「阪神タイガースおめでとう」というかけ声とともに、「祝 38年ぶり 日本一」と書かれたパネルに貼り替えられると、一斉に拍手がわき起こり、「六甲おろし」を合唱するなどお祝いムードに包まれました。

地元の59歳の男性は「長い間、応援し続けてきたので、商店街のボードが『日本一』になった瞬間を見ることができて感無量です」と話していました。

東京から駆けつけたという24歳の女性は「この商店街はファンにとってとても特別な場所で、地元の人と一緒に日本一を祝うことができてとてもうれしいです」と話していました。

尼崎中央三丁目商店街振興組合の寺井利一理事長は「この瞬間を長年、待ちわびていました。阪神の日本一をきっかけに商店街全体が昭和の時代の頃のように盛り上がっているのを見て本当にうれしいです」と話していました。

また、日本一を記念したセールが各店舗で行われています。

このうち、メガネの販売店では、38年ぶりの日本一にちなんで、通常3800円のスポーツ用のサングラスを380円で販売していて、店内は買い求める多くの人でにぎわっていました。

店長の谷口哲朗さんは「昨夜は泣きながらテレビを見ていました。このうれしさを地元の人とも共有して、地域を盛り上げていこうと思い赤字覚悟で販売しています」と話していました。

商店街を訪れた人たちには岡田監督の好物として話題になったパイン味のアメが配られ日本一の喜びを分かち合っていました。

デパートで日本一記念セール 大阪

大阪・北区の阪神梅田本店では開店前にセレモニーが行われ、小森栄司本店長が「激戦を勝ち抜き、セールを迎えることができて、うれしく思う。従業員もお客さんと一緒に日本一を楽しみたい」とあいさつしました。

続いてタイガースのマスコットキャラクター、「トラッキー」らがくす玉を割って日本一を祝いました。

デパートの前にはおよそ2000人の長い列ができ、通常より40分早い午前9時20分に開店すると、それぞれ目当ての物を買い求めていました。

セールでは、パッケージに日本一を祝うメッセージが入ったバウムクーヘンなどの菓子や、福袋などが販売されています。

長崎県から訪れたという30代の女性は、「きのうはテレビで試合を見ていたのですが、日本一の雰囲気を味わいたくて来ました」と話していました。

通っている小学校が休みだったため訪れたという小学2年生の男の子は、「優勝セールのときは売り切れてしまい買うことができなかったので、日本一の記念品を買えてうれしいです」と話していました。

神奈川県から訪れた50代の男性は、「日本一の瞬間を球場に行って生で見てきました。せっかく大阪まで来たので、セールも楽しんで帰りたいと思います」と話していました。

オリックスの声援感謝セールも 大阪

オリックスは阪神に敗れ日本一を逃しましたが、大阪・阿倍野区のデパートでは声援を送ってくれたファンに感謝するセールが始まりました。

オリックスは2004年に近鉄バファローズと合併していて、近鉄百貨店では関西を中心とする各店舗できょうからファンの声援に感謝するセールを始めました。

このうち大阪・阿倍野区の「あべのハルカス近鉄本店」は、衣料品や食料品などおよそ4万点を通常より3割から6割ほど安く販売しています。

セールでは山本由伸投手の背番号18にちなんでマフラーが1800円で売られているほか、中嶋聡監督の背番号78にちなんで焼き肉用の牛肉のセットが7800円で販売されていて、訪れた人が次々に買い求めていました。

夫婦で訪れた堺市の70代の男性は、「ソフトバンクのファンですが、セールが楽しみで来ました。前回のリーグ優勝セールでも、多くの人でにぎわいましたがきょうも平日なのに人が多く驚いています」と話していました。

近鉄百貨店のセールは、今月12日までの7日間行われるということです。

水族館で“トラ”にちなんだ水槽 和歌山 串本

和歌山県串本町の串本海中公園センター水族館では6日から、「阪神タイガース優勝おめでとう水槽」と名付けられた水槽が設けられ、近くの海でみられる4種類10匹の魚が展示されています。

阪神のチームカラー、黄色と黒のしま模様が特徴的なのは「カゴカキダイ」です。
ユニフォームを思わせるしま模様の「イシダイ」や「オヤビッチャ」も元気に泳ぎ回っています。

また、「トラ模様」が名前の由来となっている「トラウツボ」は、おもちゃのバットの中を住みかにしていました。

阪神ファンだという、群馬県高崎市からきた50代の女性は「ビールで乾杯しました。38年ぶりなので大変興奮しました。水槽は素晴らしい作品で、すごい工夫されています。すごくおめでたい」と話していました。

飼育員の佐久間夢実さんは「阪神ファンの人もそうでない人も38年ぶりの優勝にちなんだ水槽を見て、楽しい気持ちになってほしい」と話していました。特別展は今月12日まで開かれています。

虎神殿にお礼参り 滋賀 長浜

滋賀県長浜市のJR虎姫駅には、阪神タイガースにあやかって町おこしをしようと、周辺の商店街が20年前につくった虎をまつるユニークな神殿、「虎神殿」があり、ファンからは「タイガースの勝利の女神」と親しまれています。

6日は午前9時ごろにユニフォーム姿の地元のファン9人が参拝し、かしわ手を打って、優勝のお礼を伝えていました。

そして、全員で万歳三唱をしたあと、駅を利用する人たちに岡田監督の好物として話題になったパイン味のアメを配って日本一の喜びを分かち合っていました。

東京から訪れたという阪神ファンの女性は「38年ぶりの優勝を味わうことができて、生きていてよかったと思いました。虎神殿を見ることができて感激です」と話していました。

神殿を管理している多賀冨美男さん(70)は「虎神殿ができてからチームが日本一になるのは初めてなので、最高の気分です」と話していました。

阪神グッズの店 にぎわう 和歌山

阪神タイガースのグッズを販売する和歌山市内の店も38年ぶりの日本一を祝う多くのファンでにぎわっています。

和歌山市内にある「阪神タイガースショップ」ではレプリカのユニフォームやタオル、それに選手たちのグッズなど、あわせておよそ2000アイテムを販売しています。

6日は午前から38年ぶりの日本一を祝ってファンが次々に訪れました。

40代の女性は「“アレ”の“アレ”決めてくれて最高です。きのう飲んだお酒はおいしかったです」と話していました。

また、60代の夫婦は「孫用のお箸やタオルなどを買いました。38年前にファンになり、悔しい思いもたくさんしてきたので感慨深い。阪神の日本一を2回見られたのでもう1回見たいです」と話していました。

店では、ことし9月に阪神がリーグ優勝してからこれまでの売り上げが去年のおよそ10倍に達していて6日は、商品などの問い合わせの電話がふだんの5倍になったということです。

日本一記念グッズは今月21日から販売する予定で、販売当日はスタッフを増やして対応するということです。

村田弘至店長は「大変うれしいです。グッズを飾ってもらったり、ユニフォームなどを着てもらったりして来年も応援してほしい」と話していました。

地元紙が号外配布 神戸

神戸市中央区のJR神戸駅前では、6日午前8時ごろから地元の新聞社が号外を配り、道行く人たちが次々に受け取っていました。

神戸市の40代の男性は、「日本一が決まった瞬間、自宅で祝杯をあげました。きょう、帰宅したあとに家族みんなで号外を読むのを楽しみにしています」と話していました。

明石市の76歳の男性は、「前回、阪神が日本一になったときは私は38歳だったので、長生きしていて本当によかった。オリックスは強かったので、なんとか決戦で勝ててよかった」と話していました。

号外のほかに、スポーツ紙を手にしていた40代の女性は、「生まれたときから阪神ファンだったので、ようやく日本一になってくれてとてもうれしい。来年も勝ち続けて常勝球団を目指してほしい」と話していました。

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