男子大学生などが特殊な装置で生理痛を疑似体験

生理への理解を多くの人に深めてもらおうと、特殊な装置を用いて生理痛を疑似体験する取り組みが、東京都内の大学で行われました。

この取り組みは、ジェンダー問題やその解決に取り組む学生団体が、東京 世田谷区にある日本大学の学園祭にあわせて企画しました。

会場に用意された「生理痛体験システム」は、おなかに貼ったパッドから電流を流すことで生理痛を疑似体験できる装置で、奈良女子大学と甲南大学の学生たちの発案で開発されたものです。

参加した男子大学生などがパッドを付けて電流を流すと、顔をしかめながらおなかを押さえて、知らなかった生理の痛さに驚いている様子でした。

その後、生理に悩む人も生きやすい社会のために何が必要か意見を交わし、学生たちは人によって異なる生理特有の症状を理解することが大切だ、といった意見が出ていました。

参加した男子高校生は「こんな痛みが月に1度来るのは大変だと思いました。彼女が生理の時は、少しでも協力してあげたいです」と話していました。

企画した日本大学4年の流川未有さんは、「1人でも多くの人に、生理痛を自分のこととして捉えてもらいたくて企画しました。正しい知識を大学生活や社会で生かしてほしいです」と話していました。