新藤経済再生相 国補助のリスキリング 対象拡大の考え示す

新藤経済再生担当大臣はNHKの日曜討論で、物価上昇を上回る賃上げの実現には、働く人のスキルの向上が不可欠だとして、国が補助するリスキリング=学び直しの講座の対象を拡大したいという考えを示しました。

この中で新藤大臣は、物価上昇を上回る賃上げの実現に向けた取り組みをめぐり「リスキリングをいかに充実強化するかだ。仕事をしながら自分の会社で求められる能力を身につけるか、技術を身につけて外に移るかはどちらでも選択できるが、力を身につけたら賃金に反映され、働きがいや生きがいにつながる労働政策に転換させなければならない」と述べました。

その上で「リスキリングの補助金が出る講座は決まっていて、国が認定した講座しかないので、拡大させたらどうだということだ。リスキリングの質をもっと高め、量を拡充するのが私たちの方針だ」と述べました。

一方で、中小企業の賃上げを促す支援に関連し「簡単に手続きができ、いくら補助金が出るのかを明示して『省人化』を促進する。赤字の企業でも、賃上げをして社員が安心して暮らせるように可処分所得を向上してほしい。まずは稼ぐ力を強めながら、生産性を向上する仕組みを今回の経済対策の中には入れている」と述べました。