米 ブリンケン国務長官 “人道目的の「戦闘の一時的停止」を”

中東を訪れているアメリカのブリンケン国務長官は4日、ヨルダンで記者会見し、停戦はハマスを利するだけだとして、引き続き人道目的での「戦闘の一時的な停止」を求めていく考えを強調しました。

アメリカのブリンケン国務長官はイスラエルを訪問したあと、4日、ヨルダンで、エジプトやサウジアラビア、カタールなどアラブ諸国の外相らと会談しました。

会談後ブリンケン長官は、ヨルダンのサファディ外相やエジプトのシュクリ外相とともに記者会見を行い、会談で人道支援や戦闘の拡大を防ぐ手だてなどをめぐって意見を交わしたことを明らかにしました。

会見でサファディ外相やシュクリ外相が民間人の犠牲を防ぐため即時停戦が必要だと述べたのに対し、ブリンケン長官はイスラエルの自衛の権利を支持する立場を改めて示した上で「今、停戦を行うと、ハマスがとどまり、再編成し、10月7日の行いが繰り返されるだけだ」と述べ、停戦はハマスを利するだけだと主張しました。

そして「ガザ地区の民間人の窮状を深く懸念している。だからこそ、人道目的での『戦闘の一時的な停止』が必要だ」と述べ、引き続きイスラエルに対し、ガザ地区への必要な物資の搬入や民間人の避難などのために「戦闘の一時的な停止」を求めていく考えを強調しました。