非正規雇用キャリアアップ支援 リスキリング事業開始へ 厚労省

非正規雇用の人たちが働きながらキャリアアップできる環境を整備しようと、厚生労働省は令和5年度中に対面とオンラインで学び直し=リスキリングの職業訓練を受講できる事業を始めることになりました。

政府は11月2日、新たな経済対策を発表し、この中に非正規雇用の人たちが働きながらキャリアアップできる仕組みを設けることが盛り込まれました。

具体的には非正規雇用の人たちが夜間や休日を含めて対面とオンラインでリスキリングに取り組める職業訓練を始めるということです。

訓練では学習支援を行ったりキャリアの相談に乗る支援者を配置したりする予定だということで、全体で150時間程度を想定しています。

厚生労働省では令和5年度中にも試行事業を始め、効果を検証していきたいとしています。

新たな経済対策ではこのほか
▽働きながら子育てをする人の環境整備を目的に育児休業中の人や時短勤務で働く人の業務を代替した従業員に手当を出した中小企業に対する助成金の拡充が盛り込まれました。

また、
▽シルバー人材センターに登録する高齢者を対象に、働く場を新たに設けて送迎費用を負担する支援策なども盛り込まれ、労働政策の強化も図られることになりました。