AIアートグランプリ開催 動画やゲームなど124作品の応募 東京

AIを使って制作した動画などのアート作品のコンテストが東京 秋葉原で開かれ、23とおりの自分の分身、アバターを描いた東京の男性の作品がグランプリに選ばれました。

今回で2回目となる「AIアートグランプリ」は、CGクリエーターやAIの研究者などの有志で作る実行委員会が開催し、AIを使って制作した動画やゲームなど124作品の応募がありました。

4日、東京 秋葉原で開かれた最終審査会では、選考を通過した10作品の制作者が作品に込めた意図や制作過程などを発表し、審査が行われました。

その結果、グランプリには東京在住の快亭木魚さんの作品、「明日のあたしのアバタイズ」が選ばれました。

この作品はAIを使えば誰でも自由に変身することができる世界を表現した動画で、ブロンドの長髪の女性や科学者など23のアバターが登場しますが、もとになった画像はすべて快亭木魚さん、本人です。

毛布を頭からかぶったり、ハンガーやコードなどを頭に巻きつけたりした画像をAIに読み込ませて変換させることで、長髪の女性など全く違う自分に変身できるおもしろさと、誰にでもなりすませるという懸念を描いたということです。

グランプリに輝いた快亭木魚さんは「私は普通の事務職で、AIということばが出てこない、FAXが現役の職場にいるので、こんな日が来るとは思っていなかった。いろんな人がAIを使えるようになったことで私のような人でもグランプリに届いた。今回の募集テーマは『明日』だったが、AIは私が想像しなかった明日に連れてきてくれた」と喜びを語りました。