イスラエル軍 ハマス拠点破壊進める ガザ地区 医療施設に被害

パレスチナ・ガザ地区で地上作戦を進めるイスラエル軍は地区最大の難民キャンプで攻勢を強め、イスラム組織ハマスの拠点の捜索と破壊を進めています。

一方、ガザ地区では4日、小児科専門の病院の前で爆発があり、4人が死亡したと伝えられていて、医療施設が被害を受けるケースが相次いでいます。

イスラエル軍は、ガザ地区北部で地上作戦を進め、ハマスが構築した地下トンネルの破壊を進めています。

軍の発表によりますとガザ市北部に隣接する地区最大の難民キャンプ、ジャバリア難民キャンプにあるハマスの軍事拠点を捜索し、ハマス側の機密情報を入手したということです。

その中にはハマス側の作戦計画や作戦遂行中の通信手段、それに指揮系統や戦闘員などの個人情報が含まれ、イスラエル軍は分析を進めるとしています。

一方、中東のメディアは、日本時間の4日午後、ガザ市にある小児科専門の病院の入り口付近で爆発があり、死傷者が出ていると伝えています。

爆発の原因は分かっていませんが、ガザ市の医療当局者は衛星テレビ局アルジャジーラの取材に対し、病院の救急搬送口で4人が死亡したと伝えています。

ガザ地区では3日にも、地区最大級の病院の近くで救急車2台がミサイルによる攻撃を受け、パレスチナ側の発表で、15人が死亡するなどこの日だけで少なくとも3か所の医療施設が被害を受けて民間人が犠牲になるケースが相次いでいます。