日本留学中に香港独立訴える投稿 香港の裁判所 女性に実刑判決

香港の23歳の女性が日本に留学中にSNSで香港の独立を訴える投稿をしたとして、扇動の意図がある行為を罰する条例違反に問われていた裁判で、香港の裁判所は禁錮2か月の実刑判決を言い渡しました。

この女性は、日本に留学していた2018年からことしにかけて、フェイスブックなどのSNSに香港の独立を訴える投稿をしたとして、ことし3月、一時香港に戻った際、香港国家安全維持法違反の疑いで逮捕されました。

その後、罪名が変更され、扇動の意図がある行為を罰する条例違反の罪に問われていました。

3日の裁判で裁判官は、香港独立を主張する投稿を13件行い、「中央政府への不信感をあおった」などとして、女性に禁錮2か月の実刑判決を言い渡しました。

13件の投稿のうち11件は日本への留学中に行われたものでした。

中国では習近平指導部のもと言論統制が強まっていますが、今回の判決を受けて香港では外国での言動も処罰対象になる可能性が高まることになりそうです。