ロシア軍 夜間にウクライナ各地へ無人機攻撃 被害相次ぐ

ウクライナへの侵攻を続けるロシア軍は夜間、各地を無人機で攻撃し、東部や南部で火災などが起きていて、被害が相次いでいます。

ウクライナ軍は3日、ロシア軍が夜間、イラン製の38機の無人機やミサイルでウクライナ各地に攻撃を行ったと発表しました。

このうち、24機の無人機などを撃墜したとしています。

しかし、東部ハルキウ州ではガソリンスタンドや住宅が破壊され、大規模な火災が起きたほか、南部オデーサ州でもインフラ施設が損傷したとするなど、被害が相次いでいます。

ロシアは東部ドネツク州のアウディーイウカなどでも攻勢を強めていて、ウクライナのゼレンスキー大統領は2日、動画での演説で、東部戦線で戦う兵士を激励したうえで、「ウクライナが必ず勝つと確信している」と強調しました。

一方、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は2日、「ウクライナ軍は南部ヘルソン州のロシア軍司令部を巡航ミサイルなどで攻撃した」と指摘し、ウクライナ側は南部で反転攻勢を続けています。

また、イギリス国防省は2日、ロシア軍は東部ルハンシク州や南部クリミアなどの支配地域で、ウクライナ軍の攻撃によって少なくとも4基の長距離地対空ミサイルの発射装置を失ったとし、ロシア側の防空能力が弱まる可能性があると指摘しています。