遺体1人は60代男性か 引き取り手見つからず保管依頼 愛知 岡崎

愛知県岡崎市の葬儀会社が以前使っていた建物で、1日に見つかったひつぎに入った男性2人の遺体のうち1人が、ことし7月に県内で亡くなった60代の男性とみられることがわかりました。遺体の引き取り手が見つからず、自治体が親族などを探す間、別の葬儀業者に一時的に保管を依頼していたということです。

1日、愛知県岡崎市六名本町にある、葬儀会社が以前使っていた建物で、2つのひつぎの中から、いずれも高齢とみられる男性2人の遺体が見つかりました。

葬儀会社を経営していた男性によりますと、現場の建物は知人の別の葬儀業者が数年前から遺体の安置場所として使っていたということで、この業者からは「火葬する前に行政から預かった遺体だ」などと説明を受けたということです。

警察によりますと、遺体はいずれも目立った外傷はなく、死後、時間がたっていて、このうち1人はことし7月上旬に愛知県碧南市のアパートで死亡した60代の男性とみられることが市への取材でわかりました。

碧南市によりますと、遺体の引き取り手が見つからず、市が親族などを探す間、葬儀業者に一時的に遺体の保管を依頼していて、葬儀業者は市の聞き取りに対し、「ドライアイスやエアコンを利用して冷やしたり、直射日光に当たらない場所で薬剤を使ったりして適切に保管していた」と説明しているということです。

市によりますと、昨年度と今年度、碧南市内で見つかった引き取り手のない遺体は合わせて20余りで、すべてこの葬儀業者に保管を依頼していましたが、遺体の保管場所や状況は把握していなかったということで、市は確認を進めています。