横浜の繁華街 3人刃物で刺されるなどして搬送 1人死亡

2日夜、横浜市中心部の繁華街の路上で、男性3人が刃物で刺されるなどして1人が死亡しました。警察は周辺にいた数人の人物が何らかの事情を知っているとみて警察署で事情を聴いていて、詳しい状況を調べています。

2日午後7時半すぎ、横浜市中心部、中区若葉町の繁華街で、「通行人どうしがトラブルになっている。1人倒れている」と110番通報がありました。

警察によりますと、現場は飲食店の前の路上で、男性3人が男とみられる人物から刃物で腹や背中などを刺されるなどして病院に搬送され、このうち1人が死亡したということです。

残る2人もけがをしていますが、命に別状はないということです。

警察は周辺にいた数人の人物が何らかの事情を知っているとみて、現在、警察署で事情を聴くとともに詳しい状況を調べています。

事件が起きた現場はJR関内駅から西に700メートルほど離れた繁華街です。

目撃した男性「けんかと思っていたらナイフ振り回し始めた」

現場の近くに住む50代の男性は事件が起きた様子を一部始終、目撃していました。

男性が自宅にいたところ、けんかのような大きな声がしたため窓の外を見ると、複数の人が店の店員とみられる男性に殴るなどの暴行を加えていたということです。

その直後、殴られていた男性がナイフを取り出して振り回し、周りにいた男性らを刺したり切りつけたりして、そのうち1人が路上に倒れ込み動かなくなってしまったということです。

目撃していた男性は「けんかだと思っていると、途中でナイフを振り回し始めたので、とても驚きました。けんかはたまにありますが、こんな事件が起きるのは初めてで恐ろしいです」と話していました。

近くの住民「大人の男性 複数でもめているような大声」

現場近くに住む50代の男性は「自宅でテレビを見ていたら、外が騒がしくなったので窓を開けました。大人の男性が複数でもめているような大きな声が聞こえて、路上に男性が1人倒れていました。この付近はトラブルも多いので、またかという気持ちもあります」と話していました。

通報した男性「飲食店の中 男性に複数の人が絡んでいた」

現場近くを通りかかり、警察に通報したという男性は「帰宅途中に声が聞こえたので飲食店の中を見たら、オレンジ色の服を着た外国人ふうの男性に複数の人が絡んでいました。男性が壁の方に押されていました。交番に通報したあとに現場に戻ったら、絡んでいたうちの1人が血を流して倒れていました」と話していました。

近くの飲食店従業員 “『けんかがあったようだ』と聞いた”

現場近くの飲食店の従業員は「午後7時ごろに外から『ウォー』という男性のどなり声が聞こえました。日常では聞かないような大きな声でしたが、酒に酔った人のけんかか何かだと思って仕事を続けていました。その後、外が騒がしくなって、店に入ってきた客から、『けんかがあったようだ』と教えてもらいました。びっくりしていますし、怖いです」と話していました。