NHK報道局記者 不正経費請求で懲戒免職

NHK報道局の記者が、私的な飲食を取材と称するなど、あわせて12件、およそ34万円を不正に経費請求していたことがわかり、NHKは2日、懲戒免職にすることを決めました。
NHKは「職員として許されない行為であり、視聴者の皆様に深くお詫びいたします」としたうえで、第三者委員会の指導や助言のもと、調査を進めることにしています。

懲戒免職の処分が決まったのは、NHK報道局に所属する30代の記者です。

この記者は、2020年7月からことし5月にかけて、私的な飲食を取材と称するなどあわせて12件、およそ34万円を不正に経費請求していたことがわかりました。

この問題について、NHKは、外部有識者からなる第三者委員会を設置し、指導や助言を受けながら調査を進めていますが、この記者から退職の意向が示されたことから、現時点で認定された事実に基づいて、2日、懲戒免職にすることを決めました。

また不正と認められたものについては、全額弁済させることにしています。

NHKは「受信料で支えられているNHKの職員として許されない行為であり、視聴者の皆様に深くお詫びいたします。取材と称して不正が行われたことは、NHKの取材に対する信頼を大きく損ねるものであり、引き続き、第三者委員会のもとで徹底的に調査して厳正に対処し、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。