上川外相 イスラエルやパレスチナ暫定自治区訪問へ 羽田を出発

上川外務大臣は、イスラエルやパレスチナ暫定自治区を訪問するため、2日午後、羽田空港を出発しました。双方の外相と会談し、事態の早期沈静化などを働きかけることにしています。

上川外務大臣は、2日から今月5日までの日程で、イスラエルとパレスチナ暫定自治区、それにヨルダンを訪問することにしていて、2日午後3時半ごろ、羽田空港を出発しました。

一連の衝突以降、日本の閣僚がイスラエルやパレスチナ暫定自治区を訪れるのは初めてで、3日、双方の外相と会談する予定です。

来週には東京でG7=主要7か国の外相会合が開かれる予定で、上川大臣としては、それを前に現地の情勢を把握し、G7での議論にもつなげたい考えです。

出発を前に上川大臣は、外務省で記者団に対し「ガザ地区の極めて深刻な人道状況について意見交換を行うとともに、パレスチナへの支援を行う考えを直接伝えたい。事態の沈静化に向け、外交努力を粘り強く続ける」と述べました。

またイスラエル軍がガザ地区最大規模の難民キャンプに空爆を行ったことについて、「子どもや女性、高齢者も含め罪のない人々が被害にあっていることに大変心を痛めている。イスラエルに対しては一般市民の保護の重要性や国際法に則した対応などを要請してきている」と述べました。