大谷翔平 日本時間の2日 初のFAに 今オフの契約交渉に注目

大リーグはワールドシリーズが終了し、大谷翔平選手は日本時間の2日午後10時に正式にエンジェルスからFA=フリーエージェントとなります。

エンジェルスは大谷選手に対して新たに複数年の大型契約を提示する構えですが、アメリカのメディアは資金力の豊富な多くの球団による争奪戦が繰り広げられると予想しています。

大リーグ機構と選手会が結んでいる労使協定によりますと、ことしのFA=フリーエージェントはアメリカ東部時間の2日午前9時、日本時間の2日午後10時に始まります。

最初の5日間は元の所属球団だけが選手と交渉することができ、アメリカ東部時間の6日午後5時、日本時間の7日午前7時を過ぎると、国内外を含めたあらゆるチームとの交渉が可能になります。

元の所属球団は、この5日間の期間に選手を引き止めるための「クオリファイング・オファー」と呼ばれる1年契約を提示することができますが、このオファーは提示される年俸が決められていて、ことしは2050万ドル、日本円でおよそ30億8000万円となっているため、今シーズンの年俸が3000万ドルだった大谷選手は拒否すると見られています。

エンジェルスのミナシアンゼネラルマネージャーはこれまで「彼にはできるだけ長くここにいてもらいたい」と話すなど、契約延長に強い意欲を示していて、大谷選手に対して新たに複数年の大型契約を提示する構えですが、アメリカのメディアはドジャースやジャイアンツ、メッツ、それにことしのワールドシリーズを制したレンジャーズなど、資金力の豊富な多くの球団による争奪戦が繰り広げられると予想しています。

今季最終戦(10月1日)

また、契約の総額は、大リーグ史上最高の5億ドル、日本円で750億円を超えるとも報じていますが、9月に行った右ひじの手術の影響で来シーズンはバッターに専念するため、けがが契約にどのような影響をもたらすかも注目されています。

◆大リーグ 今オフのFA 主な選手は

▽今シーズン防御率2.25をマークし、ナショナルリーグで最優秀防御率のタイトルを獲得したパドレスの左腕、スネル投手
▽2019年にナショナルリーグの最優秀選手=MVPを授賞したカブスのベリンジャー選手
▽日本選手ではツインズの前田健太投手

ただ最大の注目は大谷選手で、野球界で史上初となる二刀流選手のFAは近年まれに見る盛り上がりを見せることになりそうです。