社会

秋田 クマに襲われ新聞配達中の男性けが 県庁で緊急の対策会議

2日、秋田県北秋田市で男性2人がそれぞれ別の場所でクマに襲われ、けがをしました。ことし、秋田県内でクマに襲われる被害が相次いでいてけがをした人は65人にのぼり、これまでで最も多くなっています。

警察によりますと、2日午前4時20分ごろ、北秋田市五味堀の民家の敷地で新聞配達をしていた60代の男性がクマに襲われ、首にけがをしました。

男性は、近くの民家に駆け込んでその後、市内の病院に搬送されましたが、意識はあり、会話もできるということです。

また、午後3時ごろには、北秋田市阿仁水無で近くに住む50代の男性がクマに襲われました。

男性は、市内の病院に搬送されました。意識はあり、会話をしたり、自力で歩いたりできるということです。

60代の男性が襲われた現場は、住宅が点在する山あいの地域で、警察は現場周辺をパトロールするとともに、近くに住む人に警戒を呼びかけています。

秋田県警察本部によりますと、ことし県内でクマに襲われる被害が相次いでいてけがをした人はこれで65人となり、これまでで最も多かった平成29年の20人の3倍以上になっています。

県と警察は、「ことしは特に、『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。

通報した女性「傷が深そうだった」

被害にあった男性が駆け込んだ民家に住む73歳の女性は、「子グマに首筋をかまれたようで、傷が深そうだったので、すぐ消防に通報した。この周辺では去年まではほとんどクマが出ることはなかったが、ことしは多く出ているので驚いている」と話していました。

県庁で緊急の対策会議

クマによる被害が相次いでいる秋田県で、自治体や警察などが参加する緊急の対策会議が開かれ、収穫しない柿の実を取り除くなど、これから冬にかけての注意点を確認しました。

2日、秋田県庁で開かれた緊急の対策会議には、国や自治体、それに警察などの担当者およそ50人が出席しました。

このなかで秋田県の担当者が、クマの目撃件数は例年9月以降は減少する傾向にあるものの、ことしは9月に特に多く目撃されていることや、クマのエサとなるブナの実などが凶作となり、オスだけでなく警戒心が強いメスのクマも、山から集落に下りてきていると説明しました。

その上で、これから冬にかけての注意点として
▽これまでクマがあまり食べないとされていた「渋柿」も食べる可能性があるので、収穫しない柿などの実を取り除くこと
▽クマが隠れられる場所を減らすため、車庫のシャッターなどを閉めておくこと
を徹底するよう呼びかけました。

県自然保護課の斎藤寿幸 課長は「ことしはクマ大量出没の年といえます。 出没が増えると必然的に人身被害も増えるので、いま一度注意を呼びかけていきたい」と話していました。

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