6年ぶり日韓知事会議 今後も交流深めることなど共同声明

日本と韓国の自治体の知事らが参加する日韓知事会議が6年ぶりに山梨県で開かれ、日韓両国の関係改善は地域の安定にとって不可欠だとして、今後も交流を深めていくことなどを盛り込んだ共同声明を取りまとめました。

日韓知事会議は、日本と韓国の知事らが交流を深めようと平成11年から開かれていましたが、日韓関係の冷え込みや新型コロナの影響によって、6回目となる平成29年を最後に開かれていませんでした。

コロナ禍が落ち着きつつあることなどから、6年ぶりに開催され、山梨県富士河口湖町の会場には日本側からは全国知事会の会長を務める宮城県の村井知事ら11人が、韓国側からは広域自治体による協議会のイ・チョル(李チョ雨)会長ら5人が集まりました。

そして、日韓両国の関係改善は地域の安定にとって不可欠だとして、今後も地方自治体レベルでの交流を深めていくことや、少子高齢化など両国に共通する課題に協力して取り組んでいくことなどを盛り込んだ共同声明を取りまとめました。

また、次回の会議を2年後に韓国で開催することで合意しました。

村井知事は記者会見で「日韓関係が大きな転換期を迎える中で、地方政府どうし、共通の課題に取り組むことができ、大変意義のある会議だった」と述べました。

※(李・チョ雨)の「チョ」は吉が横に2つ並んだ漢字。