この技術は、山梨県昭和町に研究施設がある都内の企業が開発したもので、11月中旬からの実証実験を前に、11月1日は東京 江東区で関係者が出席して出発式が行われました。
実験に使うのは、水素を燃料にする技術を取り入れたディーゼルエンジンが載った市販のトラックで、実際に荷物を運び、燃費や走行性能を調べます。
出発式で開発した企業の担当者は、水素の特性にあわせエンジンの中にあるピストンの形を変えたことや、燃費はディーゼルエンジンとほぼ変わらないことなどを説明しました。
このあと、トラックは会場を出発し、都内の公道を走りました。
実証実験は来年1月末まで、羽田空港と千葉県内のホテルの間を走るということです。
式典に出席した環境省脱炭素モビリティ事業室の中村真紀室長は「この技術がトラックの脱炭素化への選択肢を増やすことにつながり、実用化に近づくことを期待している」と話していました。

水素を燃料にする技術がエンジンに 市販トラックで実証実験へ
水素を燃料にする技術をエンジンに取り入れた市販のトラックを走らせ、燃費や走行性能を調べる実証実験が、11月、都内などで始まることになりました。