日銀 “臨時で国債の公開市場操作実施”発表 長期金利上昇続き

日銀が10月31日、長期金利が1%を一定程度超えても容認すると決めたことを背景に長期金利の上昇が続く中、日銀は11月1日、臨時で国債を買い入れて金利の上昇を抑えるオペ=公開市場操作を実施すると発表しました。

1日の債券市場では日本国債を売る動きが強まり、長期金利の代表的な指標となっている10年ものの国債の利回りが一時、0.97%まで上昇しました。

こうした中、日銀は1日、臨時で国債を買い入れるオペ=公開市場操作を実施すると発表しました。

対象となるのは、残存期間が、
▽「3年超、5年以下」と
▽「5年超、10年以下」の国債で、
買い入れ額は合わせて4000億円になるとしています。

日銀は31日、長期金利の上限を1%に厳格に抑えるとしてきたこれまでの運用を改めて長期金利が1%を一定程度超えても容認することを決めました。

植田総裁は、長期金利が1%を大きく上回ることはないという見方を示す一方、金利の急速な上昇に対しては機動的なオペで対応する方針を示していて、今回の国債の買い入れも足元の金利の上昇を抑えるねらいがあります。