8月の生活保護申請件数 前年同月比3.8%増 8か月連続で増加

ことし8月の生活保護の申請件数が1日に公表され、全国で2万1000件余りと去年8月と比べて3.8%増えました。前の年の同じ月を上回るのは8か月連続です。

厚生労働省によりますと、ことし8月に申請された生活保護の件数は全国で2万1341件で、去年8月に比べて779件、率にして3.8%増えました。

生活保護の申請件数は、ことしに入って8か月連続で前の年の同じ月を上回っています。

また、ことし8月に、新たに生活保護の受給を始めたのは1万8067世帯で、去年8月に比べて2.9%増えました。

生活保護を受給している世帯は全国で165万1619世帯となっていて、現在の調査を始めた2012年以降で最も多くなっています。

特に単身の高齢者世帯が多く、84万3543世帯と、全体の51.4%を占めています。

厚生労働省は「2021年以降、生活保護の申請件数は全体として増加傾向にあり、新型コロナの影響で貯蓄が減るなどしていたことが、国民生活に影響を与えている可能性がある。生活に困っている人は、ためらわずに自治体の窓口に相談してほしい」としています。