米バイデン政権 議会に総額1000億ドル超の緊急予算承認求める

アメリカ議会では、イスラエルへの支援などが盛り込まれた総額1000億ドル以上の緊急予算に関する公聴会が開かれ、バイデン政権は、アメリカの安全保障に関わるとして、議会に対し、早期に承認するよう求めました。

アメリカ議会上院では、31日、イスラム組織ハマスの攻撃を受けたイスラエルやロシアの軍事侵攻が続くウクライナなどへの支援が盛り込まれた総額1000億ドル以上、日本円にして15兆円以上の緊急予算に関する公聴会が開かれ、ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が出席しました。

この中で、オースティン国防長官は「ウクライナやイスラエルで起きていることは、アメリカにとっても重要で安全保障に関わる。これらの国は、領土を守り続けるための緊急な支援を必要としている」と証言し、議会に対し、早期に緊急予算を承認するよう求めました。

また、ブリンケン長官はイスラエルとハマスの停戦については「ハマスがとどまることを可能にし、いつか同じことを繰り返すおそれがある」と述べハマスが再び大規模な攻撃を仕掛ける可能性があるとして改めて、反対の立場を示しました。

一方、公聴会の会場には、イスラエルによるガザ地区への空爆に反対する人たちが「即時停戦を」などと声を上げ、議事の進行が一時、中断する一幕もありました。