ABU賞テレビドキュメンタリー部門 NHKのETV特集が最優秀賞受賞

アジア・太平洋地域の放送機関などが加盟するABU=アジア太平洋放送連合の総会が韓国・ソウルで始まり、ABU賞のテレビのドキュメンタリー部門で、ある精神科病院の内部映像や音声から精神医療が抱える問題を伝えた、NHKのETV特集が最優秀賞に選ばれました。

ABUのことしの総会は、44の国と地域の放送機関などから、300人以上が出席し31日、ソウルで開幕しました。

開会式で、ABUの閻成勝会長代行は「メディアは時代を記録するだけでなく、社会成長を促進する大きな力となる」と述べました。

ことしの総会は「次に来るものは何か?」がテーマで、技術の進歩によってメディアを取り巻く環境が大きく変わる中で、視聴者とのつながりをどう育んでいくかなどについて意見が交わされています。

また、優れた放送作品に贈られるABU賞の授賞式が行われ、テレビのドキュメンタリー部門の最優秀賞に、ある精神科病院の内部映像や音声から、精神医療が抱える問題を調査報道で伝えたNHKのETV特集「ルポ 死亡退院 ~精神医療・闇の実態~」が選ばれました。

このほかテレビ部門の審査員特別賞に、生き物たちの驚きの新世界をシリーズで描くNHKスペシャル「超・進化論」の第1回、「植物からのメッセージ ~地球を彩る驚異の世界~」が選ばれました。