柿沢法務副大臣が辞任 “投票を呼びかける有料広告を提案”

東京 江東区の区長の陣営が、選挙期間中に動画投稿サイトに自身への投票を呼びかける有料広告を出していたとして、東京地検特捜部が公職選挙法違反の疑いで捜査している事件で、地元選出の柿沢未途法務副大臣が区長側に有料広告の利用を勧めていたことがわかりました。柿沢副大臣は「違法性の認識はなかったが過失はあった」などと説明しているということで31日、責任をとりたいとして辞任しました。

江東区の木村弥生区長は、初当選したことし4月の区長選挙の期間中、YouTubeに自身の姿や「木村やよいに投票してください」という文字を組み合わせた有料広告を出していたとして、東京地検特捜部から公職選挙法違反の疑いで区長室などを捜索され、今月26日に辞職届を提出しました。

この問題をめぐって、自民党の衆議院議員で江東区からなる東京15区選出の柿沢法務副大臣が、木村区長側に有料広告の利用を勧めていたことがわかりました。

選挙期間中にインターネット上の有料広告で候補者名などを表示して選挙運動を行うことは公職選挙法で禁じられていて、柿沢副大臣は面会した小泉法務大臣に「当時、違法性は認識していなかったが、大きな過失があった」などと説明したということです。

柿沢氏は31日、責任をとりたいとして副大臣を辞任しました。

4月の区長選挙では、柿沢氏の後援者の多くが、木村区長を支援したとされています。

関係者によりますと、木村区長は特捜部の任意の事情聴取に対し有料広告掲載への関与を認めているということで、特捜部は引き続き詳しい経緯について調べを進めるものとみられます。