11月の住宅ローン固定金利 大手銀行で一段と引き上げる動き

長期金利の上昇が続く中、大手銀行の間では11月に適用する住宅ローンの固定金利を一段と引き上げる動きが出ています。

住宅ローンの固定金利は、長期金利の水準などを参考に、それぞれの銀行が決めていて、大手銀行は31日、11月に適用する金利を発表しました。

このうち、10年固定で最も優遇する場合の金利について、
▽三菱UFJ銀行は、0.1ポイント引き上げて年1.04%に
▽三井住友銀行は、0.15ポイント引き上げて年1.29%に
▽みずほ銀行は、0.1ポイント引き上げて年1.55%にします。

各銀行が固定金利を一斉に引き上げたのは、ことし7月、日銀が金融政策の運用を柔軟化したことなどを背景に、長期金利の上昇が続いているためです。

日銀は、31日まで開いた金融政策決定会合で、政策の運用をより柔軟化し、長期金利が1%を超えても一定の水準までは金利の上昇を容認する方針を示していて、住宅ローンの固定金利を引き上げる動きは、今後も続く可能性があります。

一方、短期金利を指標にする変動型の住宅ローンについては、3行とも金利を据え置いた一方、SBI新生銀行が1億円以上の融資などを条件に、11月から期間限定で0.19%に引き下げることにしていて、低金利競争が続きそうです。