“プール熱” 流行続く 1週間の患者数 過去10年で最多に

咽頭結膜熱=いわゆるプール熱の流行が続いています。10月22日までの1週間の患者数は過去10年間で最も多くなり、専門家は「今後も流行が続く可能性があり、換気や手洗いを心がけて予防してほしい」と呼びかけています。

咽頭結膜熱=いわゆるプール熱は、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症で
▽せきやくしゃみなどの飛まつで感染するほか
▽ウイルスが付着したタオルや
▽プールでの接触などを介しても感染します。

国立感染症研究所によりますと、10月22日までの1週間に全国およそ3000の小児科の医療機関から報告された患者数は6795人で、前の週から1279人増えました。

1医療機関当たりでは2.16人で、これまで最も多かった前々週を上回り、過去10年で最も多くなりました。

都道府県別に見ますと
▽沖縄県が6.9人
▽福岡県が6.33人
▽奈良県が5.47人
▽佐賀県が4人
▽大阪府が3.58人
▽京都府で3.18人
▽三重県で3.07人と
7つの府県で国の警報レベルの目安となる「3」人を超えています。

咽頭結膜熱は例年6月ごろが流行のピークですが、ことしは秋になっても流行が続いています。

子どもの感染症に詳しい国立病院機構三重病院の谷口清州 院長は「まだ流行は続く可能性があり、換気や手洗いを心がけて予防してほしい。熱が3日以上続いたり、水分や食事がとれなかったりすると、重症化する可能性もあるので速やかに医療機関を受診してほしい」と話しています。