糖質カット炊飯器 販売会社4社に優良誤認で措置命令 消費者庁

ごはんの糖質を低減できるとうたった「糖質カット炊飯器」について、通常の炊飯器と比べて糖質が50%程度、カットできるかのような表示をしていたのは、景品表示法の「優良誤認」にあたるとして、消費者庁は東京都内の販売会社4社に再発防止などを命じる措置命令を出しました。

命令を受けたのは、いずれも東京都内で「糖質カット炊飯器」などの販売を行う
▽「forty-four」
▽「ソウイジャパン」
▽「EPEIOS JAPAN」
▽「HR貿易」
の4社です。

消費者庁によりますと、4社は2021年8月から、ことし2月にかけて「最大54%カット驚異の糖質カット」や、「美味しさそのまま糖質45%カット炊飯器」などと自社の販売サイトや大手ECサイトなどで表示し、この炊飯器でごはんを炊くと、通常の炊飯器で炊いたご飯と同じ炊き上がりで、糖質が44%から54%ほど低減できると宣伝していたということです。

消費者庁が根拠となる資料の提出を求めたところ、4社から第三者機関が行った試験結果などが提出されましたが、いずれも合理的な根拠とは認められなかったということです。

このため消費者庁は、景品表示法に基づく「優良誤認」にあたるとして、4社に対して再発防止などを命じる措置命令を出しました。

措置命令を受けた販売会社4社は、NHKの取材に対し、「措置命令を受けたことを真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めて参ります」などとコメントしています。