岸田首相 11月3日からフィリピンとマレーシア訪問へ

政府は、岸田総理大臣が11月3日からフィリピンとマレーシアを訪問し、それぞれ首脳会談を行うと発表しました。海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けた協力を確認したい考えです。

これは松野官房長官が、閣議のあとの記者会見で明らかにしました。

それによりますと、岸田総理大臣は11月3日から5日までの3日間の日程でフィリピンとマレーシアを訪問します。

訪問では、それぞれ首脳会談を行い、2国間関係に加え地域情勢や国際社会の課題などの幅広いテーマについて意見を交わすほか、フィリピンでは、議会で演説を行い、今後の日本による東南アジア外交の基本方針を表明する見通しです。

また、今回の2か国への訪問を通じ、ことし12月に東京で開催する日本とASEANの特別首脳会議の成功に向けた連携も呼びかけることにしています。

松野官房長官は、海洋進出の動きを強める中国などを念頭に、「今回の訪問では、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、人間の尊厳が守られる世界を確保するための協力を確認する」と述べました。