NY株価 500ドル超の大幅な値上がり 原油先物価格の下落で

週明け30日のニューヨーク株式市場は、国際的な原油の先物価格が下落し、このところの上昇傾向にひとまず歯止めがかかっていることなどから、景気の先行きへの懸念が和らいで買い注文が増え、ダウ平均株価は500ドルを超える大幅な値上がりとなりました。

30日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、先週末と比べて511ドル37セント高い、3万2928ドル96セントでした。ダウ平均株価の値上がりは4営業日ぶりです。

ニューヨーク原油市場で国際的な取り引きの指標となるWTIの先物価格が一時、1バレル=81ドル台まで下落し、このところの上昇傾向にひとまず歯止めがかかっていることなどから、景気の先行きへの懸念が和らいで買い注文が増えました。

IT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も、先週末に比べて1.1%の上昇でした。

市場関係者は「先週27日にはイスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区で、イスラエル軍が地上での軍事行動を拡大することへの懸念が市場に広がっていたが、軍事行動は想定されていたよりも拡大していないとの見方が出たことが、原油の先物価格の下落や株価の上昇につながった。しかし、ガザ地区の情勢の先行きは不透明で、株価は不安定な値動きが続きそうだ」と話しています。