処理水放出後のモニタリング調査 精密分析の結果公表 環境省

東京電力福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出後のモニタリング調査について、環境省は放出翌日に採取した海水のトリチウムの濃度は最も高いところで1リットル当たり5ベクレルだったとする精密分析の結果を公表しました。

環境省は東京電力福島第一原発にたまる処理水の放出翌日の8月25日に福島県沖の11地点で採取した海水について、速報のための分析では検出できる下限値の10ベクレルを下回ったとするモニタリング結果の精密な分析を行いました。

その結果
▼放水口から南に400メートル離れた地点で1リットル当たり5ベクレル
▼そのほかの地点では0.71ベクレルから0.05ベクレル未満だったと公表しました。

環境省によりますと放出前のことし5月から6月の同じ海域の海水の分析では高いところで1リットル当たり0.16ベクレルだったということです。

今回の結果について環境省は「人や環境への影響がないことを確認した」としています。

また、今月24日に福島県沖の合わせて11地点で行った9回目のモニタリング調査の速報結果は、これまでと同様、すべての地点でトリチウムの濃度は検出できる下限値の1リットル当たり10ベクレルを下回ったと公表しました。