秋田 自宅敷地内などでクマに襲われ2人けが けが人計61人に

30日、秋田県鹿角市と北秋田市で、70代の男性2人がそれぞれクマに襲われてけがをしました。
ことしクマに襲われるなどしてけがをした人はこれで61人となり、過去最多だった平成29年の3倍以上にのぼっています。

警察によりますと、30日夕方、鹿角市八幡平で70代の男性が自宅の敷地内でクマに襲われ、頭や腹にけがをしました。

男性はみずから消防に通報し、市内の病院に搬送されたということですが、警察によりますと男性は会話はできる状態で、命に別状はないということです。

また、北秋田市阿仁銀山でも30日午後、70代の男性がクマに襲われ、顔にけがをしました。命に別状はないということです。

警察によりますと、秋田県内でことしクマに襲われるなどしてけがをした人はこれで61人となり、過去最多だった平成29年の20人の3倍以上にのぼっています。

県と警察は「ことしは特に『いつでも・どこでも・誰でも』クマに遭遇するリスクがある」として、やぶなどの見通しの悪い場所には近づかず、鈴やラジオなどで音を出して人の存在をアピールするよう警戒を呼びかけています。

大仙 住宅街にクマ 男性が映像を撮影

30日昼前、大仙市大曲住吉町で、この近くで働いている男性が体長50センチほどのクマが住宅の敷地に入り込んだのを目撃し、その姿を撮影しました。

撮影された映像ではクマが住宅の軒下に逃げ込んだあと、迫ってくる姿が確認できます。

そして、クマは男性の横を走り去り、再び住宅街へ逃げていきました。

その後、駆けつけた警察や市の職員によって捕獲されたということです。

撮影した男性は「クマが迫ってきたときは、とても怖かったです。この辺りは住宅地で、クマが出たことはなかったのでびっくりしました」と話していました。