「アレフ」など3教団の観察処分 3年間更新を請求 公安調査庁

オウム真理教から名前を変えた「アレフ」など3つの教団について、公安調査庁は、元代表の麻原彰晃、本名 松本智津夫元死刑囚の死刑執行後も強い影響下にあるなどとして、来年1月で切れる観察処分を3年間更新するよう公安審査委員会に請求しました。

オウム真理教から名前を変えた教団「アレフ」と、教団からわかれた「ひかりの輪」と「山田らの集団」には、過去に無差別の大量殺人を起こした団体を対象とする「団体規制法」に基づいて、定期的な活動実態の報告などを義務づける観察処分が適用されています。

これが来年1月末に切れることから、公安調査庁は30日に処分の期間を3年間更新するよう公安審査委員会に請求しました。

更新請求は、平成12年に処分が決定してから今回で8回目です。

請求では、いずれの団体もオウム真理教元代表の麻原彰晃、本名 松本智津夫元死刑囚の死刑が執行されたあとも強い影響下にあり、無差別の大量殺人行為に及ぶ危険性があるとして、観察処分の期間を更新するよう求めています。

公安調査庁の霜田仁総務部長は「団体の活動状況を継続して明らかにする必要がある」と述べました。

公安審査委員会は今後、教団の意見も聞いたうえで判断することにしています。