トルコ建国100年で祝賀行事 パレスチナへの連帯 改めて表明

中東のトルコが建国から100年を迎え、各地で祝賀行事が行われました。エルドアン大統領は演説で国のさらなる発展を誓うとともにイスラエル軍による激しい攻撃にさらされるパレスチナのガザ地区への連帯を表明しました。

トルコでは100年前、オスマン帝国が衰退し、欧米列強に領土を分割される中、アタチュルク率いる軍が各国を退け、トルコの建国を宣言しました。

建国から100年となった29日各地で祝賀行事が行われ、このうち最大都市イスタンブールのボスポラス海峡を望む岸壁には大勢の人が集まり、海峡を行き交うトルコ海軍の軍艦を写真に収めるなどしていました。

友人たちと訪れた19歳の女性は「みんなで記念日をお祝いしたくて集まりました。コロナ禍で悪化した経済が早く元どおりになってほしいです」と話していました。

トルコの近隣諸国では、ロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの武力衝突など、紛争が相次いでいます。

エルドアン大統領は演説で国のさらなる発展を誓うとともに「抑圧されている人のもとへ助けに駆けつけ、痛みを癒やすのがトルコだ」と述べてパレスチナへの連帯を改めて表明しました。