ハマス”ガザ地区北部に侵入のイスラエル軍と戦闘継続”

イスラム組織ハマスは、29日午前、ガザ地区北部のベイト・ラヒヤに侵入したイスラエル軍と戦闘を続けていると、SNSに投稿しました。

そして対戦車砲などをつかって戦車部隊を攻撃しているほか、スナイパーによる狙撃も行っていると、主張しています。

パレスチナ赤新月社 ガザ地区スタッフの音声投稿

また、パレスチナの赤新月社は、ガザ地区のスタッフがエジプト東部のアリーシュの関係者に伝えた音声を29日、SNSに投稿しました。

1つ目の音声では「通信の断絶を受けて、救急車を各地に分散して配置している」と話していて、救急の要請が受けられない中、けが人の搬送への対応を迫られていることがわかります。

別の音声では「燃料の不足で救急車3台を動かせなくなった。運用できるのは27台だけだ」として厳しい現状を伝えています。

OCHA「21日以降の支援物資 トラック84台に」

こうした中、ガザ地区の状況について、OCHA=国連人道問題調整事務所の28日の発表によりますと、エジプトとの境界にあるラファ検問所から支援物資の搬入が始まった今月21日以降、ガザ地区に入ったトラックは合わせて84台になったということです。

支援物資には水や食料、それに医薬品が含まれていますが、燃料の搬入は、イスラエル側が依然、認めていないとしています。

また、27日の時点で、ガザ地区の住民のおよそ6割にあたる推定140万人が住まいを追われたとしています。

このうち、65万7000人が150か所の国連の施設に避難しているということですが、多くの人々が集まり、過密状態になっているということです。

ただ、OCHAは、27日午後6時ごろから現地との連絡が途絶えていることから、28日の発表については最小限の情報の更新しかできていないとしています。