韓国 梨泰院の群集事故 亡くなった冨川芽生さん一周忌法要

韓国・ソウルで日本人2人を含む159人が死亡した群集事故から1年となるのを前に、事故で亡くなった冨川芽生さんの一周忌の法要が28日、故郷の北海道根室市で営まれました。

冨川芽生さん(当時26)は、韓国に語学留学していた去年10月29日、ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で起きた群集事故で亡くなりました。

芽生さんの故郷の北海道根室市の寺では28日に一周忌の法要が営まれ、親族のほか2人の韓国人の友人などおよそ20人が参列しました。

法要は非公開で行われ、芽生さんの父親は参列者に、「いつまでも芽生のことを忘れないでほしい」とあいさつしたということです。

また、自宅には一周忌に合わせて友人から花やメッセージなどがたくさん届いているということです。

法要のあと、父親の冨川歩さんは取材に対し、「悲しくて悲しくて毎日泣いていましたが、芽生が頑張ってきたことやいろんな人に支えられていたことが分かりましたし、本当に周りに支えられてここまで来ました。犠牲者の命が無駄にならないよう、本当に安全な対策をしてほしい」と話していました。