旧統一教会 東京 多摩の新たな施設建設 いったん見合わせ 決定

旧統一教会が、東京・多摩市で進めてきた新しい研修施設の建設計画について、今月、教団への解散命令が請求されたことを理由に、いったん見合わせる決定をしたことが教団への取材でわかりました。

旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」は、多摩市内のおよそ6300平方メートルの土地に新たな研修施設の建設を計画し、ことし7月からもともとあった建物の解体工事を進めています。

この計画をめぐり、教団が、従来の建物の解体工事はこのまま進めた上で、新たな研修施設の建設についてはいったん見合わせる決定をしたことが、教団への取材でわかりました。

見合わせの理由について、教団側はNHKの取材に対し、「今月、教団への解散命令が裁判所に請求されたことを受けて決めた」としています。

この施設の建設をめぐっては、多摩市が教団側に対して、少なくとも、裁判所が解散命令請求についての判断を行うまでの間、計画を取りやめるよう要請してきたほか、27日には市民団体が建設の白紙撤回を求める5万5000筆余りの署名を市に提出するなど、地元からの反発の声が上がっていました。